2020-01-01から1年間の記事一覧

今年の鉄道趣味について

まさか移動そのものが禁じられる時代になるとは思いもよらなかった。 上記の通り今年は3~5月の自粛期間があったものの、それ以外はおおむね心のゆくままに乗り続け、仕事に余裕ができたこともあって楽しい一年になったと思う。 2月末に尾道・津和野・関門の…

喜びを考える

全ての喜びは、同時に全ての地獄である他者に存在する。この言説は本当だろうか?人が喜びを感じるには、地獄を見るリスクを背負わなければならない。つまりそれは、私たちには地獄を見る覚悟がなければ喜びを感じる権利はない、ことを意味する。喜びを語る…

乗る喜びの覚え書き

昨日、自粛明けに西武線に乗りに行った。西武多摩川線と拝島線の一部、それに新型特急Laviewに乗ることが目的だった。その日は8時には家を出て横浜線から中央線の武蔵境に行き、そこで西武多摩川線の攻略に取り掛かっていた。 終着の是政駅から折り返して武…

趣味の社会学ー文化・階層・ジェンダー 文化資本のジェンダー非対称性を巡る予感

男声は階層差や階層文化の差を、学力=メリットへと転換することで、学歴競争といいながらも知能あるいは頭脳による正当性確保の競争に明け暮れている。男性は学歴という記号で知能を保証することで自らの正当性やランクを実感しているのに対し、多くの女性…

ポスト・パノプティコンとしてのリキッド・サーベイランス

ライアン:監視の話をすると必ずパノプティコンが出てきて鬱陶しい。すでに論理的限界に加えて歴史的限界があるのでは? ※パノプティコンとは 可視的な場に強制的に据えられていて、そのことを自覚している人間は、自ら権力による強制の責任を引き受け、自発…

人の話が聞けていない

私は人の話を聞けていないようだ。友人からそのことを指摘されている。注意力散漫で相手の話を聞き取ることができなかった場合と、聞き取れても言われたことをすぐ忘れてしまい相手に反応できなかった場合に分かれる。 いっそのこと、何かの病気・脳の異常と…

言語

よく困ったことがあったら相談しなさい、と言う。その際何に悩んでいるのか、どのようなことが障害になっているかを端的に伝える必要がある。しかし私にとっての悩みは、自分が何に悩んでいるかを明確化し、それを他人に伝わりやすいように言語化することの…

石垣優「時間を生きる ベルクソンの時間をめぐって」 要約③

7.過去はどこにあるか 過去とは何か?それは有効性を失ったイマージュである。私たちは過去という広大な沈殿の上に、その表層で物質世界を知覚している。感覚器官が外的刺激を感知し、その電気信号が脳に伝わってから運動器官に命令するまでの物理的なプロ…

石垣優「時間を生きる ベルクソンの時間をめぐって」 要約②

4.知性は「形式」という道具を利用し、空間上のものを扱う キリンの長い首、コウモリの超音波のように、人間には「知性」を神は与えたもうた。知性は言わば道具のための道具であり、非常に広い分野に適用されることで、人間の文明は発達していった。 では…

石垣優「時間を生きる ベルクソンの時間をめぐって」 要約①

1.私たちは質と量との二重性においてものをみている 私たちは昔体験した感動を追体験することがある。しかしそれは昔感動したものとは全く違う感動の仕方をすることがある。それはちょうど、赤色の絵の具にほんの少しの青色を混ぜただけで全く違う色になっ…

書くかどうかわかりませんが

このブログは日々読んだ本のまとめや生活上の雑感等を綴るものです。 続くかどうかわかりませんが、自分用に、ひとまず。