読書まとめ

石垣優「時間を生きる ベルクソンの時間をめぐって」 要約③

7.過去はどこにあるか 過去とは何か?それは有効性を失ったイマージュである。私たちは過去という広大な沈殿の上に、その表層で物質世界を知覚している。感覚器官が外的刺激を感知し、その電気信号が脳に伝わってから運動器官に命令するまでの物理的なプロ…

石垣優「時間を生きる ベルクソンの時間をめぐって」 要約②

4.知性は「形式」という道具を利用し、空間上のものを扱う キリンの長い首、コウモリの超音波のように、人間には「知性」を神は与えたもうた。知性は言わば道具のための道具であり、非常に広い分野に適用されることで、人間の文明は発達していった。 では…

石垣優「時間を生きる ベルクソンの時間をめぐって」 要約①

1.私たちは質と量との二重性においてものをみている 私たちは昔体験した感動を追体験することがある。しかしそれは昔感動したものとは全く違う感動の仕方をすることがある。それはちょうど、赤色の絵の具にほんの少しの青色を混ぜただけで全く違う色になっ…